中城城跡
いつも護佐丸歴史資料図書館スタッフブログを閲覧いただきありがとうございます!
ところでみなさん!
わたしは今、600年前の琉球の地に立っています!!!
なんちゃって(ノ≧ڡ≦)
正確には、今からおよそ600年ほど前(15世紀ごろ)に積まれた城壁の上に立っています。 ※特別に許可を頂いてますので、ブログをご覧のみなさま、真似しないようにお願いします!
場所は、中城城跡 一の郭の西側の城壁部分です。
ただいま中城城跡では、一の郭西側城壁の修復、整備のため石積みの解体工事が行われています。
長い年月によって石積みがはらんできたため崩落する危険があることや、71年前の戦争によって被弾した場所などがあり、それらを修復するために整備工事が行われています。
一の郭は、護佐丸が座喜味グスクから中城グスクに移ってくる(1440年)以前から築城されていました。
護佐丸より先に居城していたとされる先中城按司(さちなかぐすくあじ)が数世代にわたって築城してきたと伝わる場所です。
ですので、積まれてからおよそ600年もの間、誰も見たことのない中城グスクの壁の中の構造を今見ているのです。
今回を逃せば、もう見ることができない貴重な機会のため、見学してきました!
沖縄県内のみなさん、観光にきたみなさん、ぜひ中城城跡に来た際は城壁の中がどんなものなのか、じっくり見ていってくださいね!
※ただし、今回特別に許可を頂き石積みの上を見学しています。一般の方は石積みの上に立つことはできませんので真似しないようお願いします!
・・・とはいっても、見えるものは石・イシ・Stone、時々貝殻。
▲城壁表面の石材(築石 つきいし)と裏込めの石(粟石 ぐりいし)
何か驚くようなものが埋まっていないかとうっすら期待してしまいます。
壁の中に巨人は埋められていないようです!(某マンガネタすみません)
・・・やっぱり石しかないようです。
細かくいうと、実は石それぞれに役割と名前があるようです。
(^〇^)/ Let’s Study!! (特にテストには出ません)
■城壁表面の加工された石築石(つきいし)
■築石を設置する際に角度を調整する石飼石(かいいし)
■城壁の中に詰められている石粟石(ぐりいし)
▲城壁表面の石材(築石 つきいし)
▲中城村教育委員会の職員がひとつひとつ石を記録しています。
▲石ひとつひとつに番号をふって解体作業が行われています。
起きてはほしくないのですが、もし天災などで城壁が崩れる事態が起きても、記録し資料として残しておけば後世にわたって城壁を修復することが可能になります。
▲並べられた築石(つきいし)
▲築石(つきいし)アップ。
およそ600年前の琉球人がこの石材を加工しました。
現代のような重機もない時代です。計り知れない労力を感じさせられます
ちなみに、2年前には一の郭から南の郭へつづくアーチ門の修復整備工事も行われていました。
その時の様子も約1か月にわたって見学してきたので、そちらも合わせて見て頂けると嬉しいです
中城城跡のアーチ門 石積み様子(2015年4月)
★中城城跡の整備について学べるサイト
発見!なかぐすく_中城城跡の整備
石ばかりの写真でしたが、ここまで見て頂きありがとうございます!
城壁の内部を見るチャンスはこの機会しかありません。
「なんだー工事中かぁ~残念・・・」と思いがちかもしれませんが、逆です!
ぜひこの機会にしか見られない中城城跡の観光をお楽しみください
「中城城跡の魅力をもっと知りたいな~」というあなたには、中城村文化財案内人サークル「グスクの会」がガイドいたしますので、見学する前に中城城跡事務所まで連絡するといいかもしれません^^ ガイド料は無料です。
それではまた(^▽^)ノシ *+。
ブログ担当フクチリ}ところで先のとがった石を見てると歯に見えてきませんか?見えませんね。